16世紀のフランスに、野心あふれる一人の探検家がいました。名前はジャック・カルティエ。彼は、当時はまだ未開の大地だった北米での探検を決意。船で現在のカナダに渡りました。
しかし、そこは彼の想像を絶する寒さと雪氷の世界でした。カルティエたちは、行く手を氷河にはばまれ、その間に同行した船員のほとんどが壊血病にかかってしまいました。
壊血病は、現代では野菜不足などのビタミンCの欠乏によって発症することが確認されていますが、その時代にはまだはっきりとした原因がつきとめられていませんでした。出血や壊死を起こすことから、船乗りたちに一番恐れられていた病気だったのです。
船員たちがつぎつぎと重症化、死亡していくという過酷な状況の中で、カルティエは原住民のケベックインディアンから 「アネダ」という木の皮を煎じた物を与えられました。すると、壊血病に苦しんでいた船員たちが、ほどなく回復していったのです。カルティエはこの驚きを、航海日誌に書き残しました。
時を経て、このカルティエの航海日誌に興味を持つ人が現れました。それがフラバンジェノール(OPC)の発見者、抗酸化研究の世界的権威であり、フランス・ボルドー大学の名誉教授、ジャック・マスケリエ博士です。
マスケリエ博士はカルティエの航海日誌をもとにアネダの研究を始め、それが松の呼び名であったことをつきとめました。
その後、マスケリエ博士はピーナッツの薄皮の研究を開始。その中にビタミンCよりもさらに強力なる天然の抗酸化物質「OPC」を発見し、のちにフランスの海岸松の樹皮からOPCの抽出に成功したのです。